グルメな伝統食品

食材

伝統食品を楽しむ

日本の伝統食品でもある「梅干」。梅干にはクエン酸とリンゴ酸が豊富に含まれていて、疲労回復や二日酔い、抗酸化作用、殺菌効果、口臭予防で有名な食品ですね。また、老化の原因となる活性酸素を体の外にだしてくれることからアンチエイジング効果も期待できることが分かっています。美容と健康にも良いとされる梅干にはどのような種類があるのでしょうか。ウメは、バラ科サクラ属スモモ亜属の落葉高木で鑑賞をするための梅「花梅」と食用の梅「実梅」とに分けられていて私たちが普段から食べている梅は「実梅」ということになります。伝統的な梅干はウメの実と塩のみでつくられていましたが、時代の変化とともにさまざまな種類の梅干が製造されるようになりそれぞれの味覚に合った商品を選択できるようになりました。例えば、塩漬けにした梅干に赤じその色素を施したものは、シソの香りが爽やかな仕上がりに。塩抜きをした梅干に鰹節、醤油、みりんを加えたものや、はちみつを加えたものは酸っぱさが軽減されてお子様でも食べやすくなります。また、昆布に漬け込んだものは、昆布の旨味と風味が酸味を抑えてまろやかな仕上がりに。キムチ味の梅干しやウコンに漬け込んだ梅干も目にします。梅干は土用干しをして柔らかくするのが一般的ですが、日に干さずに青く固い小梅を使用して仕上げるカリカリ梅も人気です。皮が薄くて果実が大きく柔らかいものから、皮が厚めで小ぶりな梅もあり出来上がりも異なってくるのも魅力のひとつです。